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2020/04/22コラム

又に又一。。


ヤマホンのホームページが変わりました。

ホームページを変えるにあたって、社内の写真が必要で、カメラマンさんと一緒に社内を散歩していると、

カメラマンさんから質問が飛んできました。

「この又に又1ってどういう意味なんですか?」

この質問を受ける2日ほど前に同じような質問を別の人から受けました。

建築業界にいると当たり前すぎて特に気にならなくなるこの「又に又一」。

実はとても重要な表記です。

この文字は家においての柱の位置を示しています。

図面

このように建築図面には必ずX軸、Y軸のラインで番号や記号がふられています。

ヤマホンのプレカットでは、X軸を「い、ろ、は、に、ほ・・・」、Y軸を「1、2、3、4・・・」という表記をしています。

プレカット工場によって表記は色々あるようです。

この表記を柱や梁などに表記して、その木材がどこに使われるものかすぐ分かるようにしているということです。

建築用語でいうとこの表記を「番付」と言います。

図解


上の図でいうと、「い1」という番付がある柱は、「い」のラインと「①」のラインが交わる場所、丸で囲った位置の柱ということです。

そして「又」という文字、これは簡単に言うと「間」ということ。

つまり、「又に又1」の番付がある柱は、「に」と「ほ」の間でかつ、「①」と「②」の間にある柱です。

かなり無理矢理ですが、図でいうと丸で囲った位置の柱ということです。

これが「又に又1」の意味です。




ちなみにこの番付、昔は大工さんが自分で書いていました。

大工さんは家の角にあり、上棟の時一番最初に建てる基準の柱に「い1」の番付をふっていました。

このことから一番最初のことを意味する「いのいち」という言葉が生まれたともいわれているそうです。

諸説あるそうですが。。。


「又に又1」。

ホームページが変わってからのいのいちのコラムとして、いいネタになりました(笑)


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