事業分野
ヤマホンの技術力木造住宅に高い性能とデザインを共存させるヤマホンの“ホントの技術”
耐震
4つのステップでいつまでも住み続けられる家に
ステップ1
建てる前:地盤を調べる微動探査
家を建てる前にその土地の特徴を診断します。
2016年4月に発生した熊本地震では、わずか数10m離れたエリアで住宅の被害が大きく異なるという現象が見られました。原因は建物が建っている地盤の「地震時の揺れやすさの違い」によるものでした。「微動探査」では、地震の際に、どのくらい地盤が揺れやすいかを総合的に調査することができます。小型の振動計を置くだけで調査ができるので、建物が建っている状態でも調査可能です。
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微動探査で地盤の揺れやすさを測る
小型の微動計を用いた機器を地面に置くだけで調査でき、非破壊、無騒音、無振動で地面に穴を開ける必要もなく舗装の上からでも調査が可能です。
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調査地の地盤の揺れやすさ(表層地盤増幅率)を見える化
微動探査では表層地盤増幅率を調べることができます。同じ地震が起きた場合に増幅率が2.0の所は増幅率1.0の所に比べ、2倍揺れやすくなります。
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分析結果のカルテで地盤特性が把握できる
分析結果のカルテで増幅率はA(低め)〜E(高め)の5段階に色分けがされ、調査地点の地盤の揺れやすさが見た目でも分かります。
地盤保障
長期の補償と、プロによる詳細な点検プログラムが、生涯安心できる住宅地盤を実現。判定日から始まる付帯期間と、引渡し日より数えて最高20年間の初期補償。以後、10年毎の定期点検・更新(有料)により、補償を生涯にわたり、更新し続けることができます。
ステップ2
建てる前:設計プランで揺らすWallStat(ウォールスタット)
振動台実験がコンピュータ上でできる強み
京都大学生存圏研究所准教授・中川貴文氏が開発した木造住宅倒壊ソフトウェア「Wallstat(ウォールスタット)」。高さ60m超の超高層建築物を建設するときに用いられる「時刻歴応答解析」という解析法を用いています。このソフトウェアは、コンピュータ上に木造住宅の骨組みをモデル化し、地震による損害状況や倒壊するまでの様子を視覚的にシミュレーションすることができます。従来の木造住宅の構造計算では解析できなかった、過去に実際に起きた地震波をもとに建物のどこが破壊され、どこが耐えられるのかを動画で「見える化」することが可能になりました。 実際の建物を使った振動台実験とほぼ同じレベルの高精度な測定が可能。大地震の倒壊過程、損害状況を低コストでシミュレーションできます。実際に揺らしてみることができるという信頼性は高く評価されています。
豊富なデータとノウハウで耐震性を強化
このように、木造住宅を「建てる前に揺らす」ことで木組みや耐震部材を比較検証し、その住宅に合った耐震対策を提案しています。「耐震部材を使っているから安心」といったこれまでの曖昧な地震対策ではなく、過去に起きた大地震のデータを参考に、揺れに耐えるためには、耐震部材をどこにどれだけ設置すべきかといった、具体的な疑問にお答えしてきました。それらの豊富な解析実績から、有効性を確認してきた「J-耐震開口フレーム」や「制震ダンパー」などの技術を組み合わせ、高い耐震性とデザインを共存させる、「強く美しい」木造の家づくりを可能にします。 過去に実際に起こった地震の地震波をもとに「建てる前に揺らす」ことで木組みや耐震部材の効果を比較検証し、個別の住宅に適した対策がご提案できます。
※微動探査で得た地盤データを組み合わせることで、その土地にあった、より正確な耐震シミュレーションができます。 ※Wallstatは最新の耐震解析ではありますが、法定の耐震等級などの代わりになるものではありません。地震保険等の減額をご希望の場合は、別途耐震等級を取得する必要があります。
ステップ3
建てる時:耐震技術で補強するJ-耐震開口フレーム
堅固かつ意匠的な家づくりを実現する先進フレーム
「J-耐震開口フレーム」は、住宅のデザインを最も左右し、耐震性能にも⼤きく関わる開口部(屋根・壁・天井の⼀部が解放された部分・窓・出入り口等)のデザインをそのまま耐震壁に替えることができます。「J-耐震開口フレーム」を使い、Wallstatで検証することで、構造とデザインを高次元で両立することが可能となります。
ステップ4
建てた後:強さを維持するホウ酸防蟻処理・シロアリ保障
永く安心して住み続けるためにできること
人間に対して安全で効果が低下しない「ホウ酸防腐防蟻・高耐久化住宅処理」を導入しています。保証期間中に、予防処理を行った木部にシロアリ被害が発生した場合に、無償で再施工し、修復費用を補償する制度も完備しています。
その他
実測気密測定
家の性能を決定付ける要因のひとつに、ヤマホンは「気密性」を挙げます。ここでいう「家の気密性」とは、「換気をのぞいて必要性のない隙間がどれだけあるか」ということ。気密性は車の燃費と同じように機密測定という方法で数値化が可能です。家の気密を数値にのっとり効果的に高めることは、その後の快適な室内環境での「エコな生活」につながります。
実測JJJ断熱診断
家の建築も人間と同じように健康診断が必要です。大切なのは、悪い箇所を早期に発見して補修すること。特に評価が難しい断熱性能は雨漏り・結露や経年劣化、新築であれば施工精度によって性能が落ちる可能性があります。JJJ断熱診断は、「現在」のリアルな断熱性能を実測・数値化、断熱性能を分かりやすく「見える化」します。
耐圧版式グリッドポスト基礎工法
新ベタ基礎工法「耐圧版式グリッドポスト基礎」は構造計算を駆使し、その地盤に最も適切とされる配筋、配置を考察。それにより過剰設計を防ぐことで余分な現場作業、コンクリートや鉄筋等の材料費を最低限に抑えることができます。また、床下の空気が停滞しないことからカビや菌の発生を抑え、長寿命住宅を実現します。
木造大型パネル工法
ヤマホンが推奨する「木造大型パネル=木造住宅のプレファブ化」は、「設計した住宅に合わせてパネルをつくる」という従来とは逆の発想に基づいています。技術提携による高度なプログラムを駆使し、これまで難しかった木造大型パネルの製造に成功。施工面やコストのメリットに加え、設計の自由度もクリアする工法として県内の住宅メーカーだけでなく、デザインや機能面に意識の高い施主からも注目を集めています。