NEWS RELEASE
2020/05/21technology
マツミ住宅さんA様邸の微動探査にいってきました。
熊本地震では建物が全壊したエリアと、ほぼ健全なエリアが道一本隔てて隣り合っているという不思議な現象がおきました。
被害が分かれたのは建物が建っている地盤が持つ「地震が起きた時の揺れやすさ」の違いによるものであり、周辺が震度5強程度の揺れであっても、地盤によっては震度6弱〜7に増幅されたと判明しました。
この違いは従来の地盤調査では把握できないことが多いんです。
この地盤の揺れやすさを測る全く新しい地盤調査である「微動探査」。
今回は倉敷にあるマツミ住宅さんのご依頼で現地調査にいってきました。
太陽の光や熱、風の通り等自然のエネルギーを取り込み、一年中快適な環境を作り出す「パッシブデザイン」の家づくりを行うマツミ住宅さん。
耐震設計にも気を遣われています。
調査現場は車通りの少ない静かな団地内にありました。
すぐ隣が公園になっているのがこの土地に決めたポイントになったそうです。
ここに微動探査機を方角とガイドに従い設置していきます。
微動データの取得は16分の調査を2セット、すべての調査は45分ほどで終了、内容も機器を置くだけの簡単な作業のみとなります。
調査データは直接NIED(国立研究開発法人防災科学技術研究所)に送られるため、改ざん等がない正確なデータが後日送られてきます。
送られてくるデータでその土地が持つ特性である揺れやすさが分かり、そのデータがその土地に建てる家の耐震設計に大きく貢献してくれます。
マツミ住宅さんでは、この揺れやすさのデータを基に木造住宅倒壊解析ソフトウェア「Wallstat」でシミュレーションし、ピンポイントで具体的な耐震設計を組み立てます。
岡山県の地盤の悪さは、全国でもワースト3に入ります。
それだけに、建物の耐震を考える前にまず建てる土地の地盤の特性を知ることは、これからの耐震設計の第一歩にすべきではないでしょうか。
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