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2022/11/21コラム

名建築で会合を@有藇亭。

倉敷市児島地区にある国指定重要文化財の 『旧野崎家住宅』。
HP → 国指定重要文化財|旧野崎家住宅|野﨑家塩業歴史館|倉敷市 (nozakike.or.jp)

普段一般公開されていない『野崎家別邸 迨暇堂』(たいかどう)は明治29年に築造され、 知名人との交遊の場や、
官辺の接待・宿泊・集会の場として使用されていたそうです。(ちなみに『迨暇』とは『暇を楽しむ』の意であります。)
迨暇堂は年1回、”倉敷雛めぐり” で 公開していた為、大広間(百畳敷)に入ったことがある方も多いと思いますが・・・

野崎邸 
その中でも"特別"な 『有藇亭』(ゆうよてい) は材質と意匠に凝っていて、 近辺に較べるもののない『美しいおもかげ』の意として
建てられました。『藇』とは『美しきおもかげ』の意だそうです。
縁あって、この素敵な空間に立ち入ることができたので一部ご紹介♪ 室内は公開できませんのであしからず。

野崎邸
野崎家別邸”迨暇堂”の大広間(百畳敷)の広い回廊を南に渡ると 『聴鶯軒』 という茶室があり、
それを栗のなぐり縁で結んだ別棟に 『有藇亭』 があります。
江戸時代末期頃、岡山県倉敷市の味野浜で塩田開発を行い、日本の塩田王となった野崎武左衛門。
その親族が貴族院議員を務め、迎賓館として建てた迨暇堂は、まさに歴史的価値のある名建築物と言えるでしょう。

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